顎関節症かもしれないと思ったら
顎関節症かもしれないと思っている方はいらっしゃいませんか。
顎関節症にはさまざまな症状や原因があります。
そのため原因をみつけるまでは、いつまでも症状の改善が見込めず治療が長引くことがあります。
顎関節症かなと思ったら、まずは歯医者に相談することをおすすめします。
自分では気づきにくい原因を探し、その症状がなぜ起きているのか突き止めることが大切です。
こちらのページでは、顎関節症の内容についてご紹介しています。
-
目次
こんなお悩みありませんか?
- 顎関節症に悩んでいる
- 顎関節症を改善したい
- 顎の痛みに悩んでいる
- 顎関節症とは何か知りたい
- 顎関節症の原因を知りたい
- 顎関節症を予防したい
顎関節症について
顎関節症とは
顎関節症とは顎関節まわりに起こる疾患の総称で、関節の雑音、周辺の筋肉の痛み、開口障害や運動異常がこれにあたります。
神経質な方やストレスを溜めやすい方が顎関節症になりやすく、欧米諸国と比べて日本人には顎関節症の患者が多いといわれています。
また、筋力がないことや骨格に関係しているという説もあり、女性は男性よりも顎関節症の患者が多いという研究データもあります。
若い女性を中心に、今も患者は増え続けているといわれています。
顎関節症の症状
●口を開閉するときに音がする
顎関節症の基本的な症状です。
これは関節円板という下顎の骨と上顎の骨の間にあるクッションの役割をする軟骨が、 通常より前方にずれることで起こります。
前方にずれた関節円板が、下顎の骨の上に戻る勢いで音がします。
これをクリック音とよびます。
この症状がひどくなると、関節円板が元に戻らなくなることもあります。
クリック音は消えますが、下顎の骨が前方にうまく動けなくなることによって開口障害が現れます。
●顎関節周辺が痛い、だるい
関節円板の異常のほかに、まわりの咀嚼筋の異常も考えられます。
口の開閉には、おもに咬筋(えらのあたり)と側頭筋(こめかみのあたり)という筋肉が使われていますが強い噛みしめや食いしばりがあると強い負担がかかります。
それにより痛みが出て、ときには頭や首の痛みにつながることもあります。
関節円板の異常と相互に関連しあっているケースも多くみられます。
●口が開けにくい、開かない
関節円板が完全にずれると口が開けにくくなります。
下顎骨が上顎と接している部分に炎症が起こると、さらに開閉や運動が困難になる傾向があります。
人差し指、中指、薬指を3本縦にして口に入れることができるかどうかが、開口障害の有無の目安になります。
顎関節症の原因
顎関節の弱さ
顎関節症は「多因子病因説」といって、さまざまな原因が重なり合い起こるとされています。
くせや噛み合わせなど、さまざまな要因がタイミングよく重なり合って顎関節症を発症するという考えが世界的に認められています。
しかし、多数要因がタイミングよく重なっても、その方の顎関節周辺の組織が強靭であれば顎関節症を発症することは少ないと考えられます。
たとえば、日本人に多いこと、女性に多いことなどを考えると、顎関節周辺の組織の弱さが原因であると考えられます。
もともとの遺伝や骨格的な問題があり、顎関節症を発症することが多いと考えられます。
生活習慣
生活で習慣的に行っていることも顎関節症の原因になります。
原因として特定しにくいことも多くありますが、ちょっとしたくせでも繰り返し行うと負担が蓄積し発症につながります。
●頬杖
片方の頬だけに対して頬杖をつくくせのある方は、片方の顎関節のみ負担がかかります。
日常の小さなくせですが、顎関節症の原因になることがあります。
●片側だけで噛む
片方の筋肉だけを使うことで、筋肉の発達に違いが出て顎関節症の原因になります。
●座っているときの姿勢が悪い
顔を前に出すような姿勢をとっている場合、首に悪いことも確かですが、顎関節にも良くないとされています。
この状態では顎が開きにくく、顎関節の負担になります。
●TCH(上下歯列接触癖)
1日のうちに上下の歯が接している時間は、正常な方で20分以内といわれています。
上下の歯が普段から当たっている方は、日常的に顎関節へ負担がかかり顎関節症を発症しやすいといわれています。
ストレス
顎関節症はストレスが積み重なっている方に発症しやすいという傾向もあります。
ストレスが原因で、咬筋や側頭筋など顎関節周辺の筋肉に緊張が生じ、負担が増すためだと考えられています。
また、顎関節症が筋肉の緊張を引き起こしてしまうこともあり、筋緊張と顎関節症は相互的な関係性だといわれています。
外傷
ふとした拍子に顎をぶつけてしまう、コンタクトのあるスポーツでケガをした、事故にあったなどの理由で顎関節症を発症することもあります。
上顎と下顎の骨はつながっておらず、腱や筋肉などで下顎が上顎にぶら下がっている状態です。
そのため衝撃に弱く少しの力が加わっただけでも顎関節症の原因になることがあります。
習慣的にスポーツを行っている場合は、そのときは気づかなくても蓄積した衝撃が顎関節症の原因になる可能性もあります。
Yスマートデンタルクリニックでの
顎関節症に対するアプローチ
くせの改善
当院では顎関節症に対して、おもにくせの改善を行います。
頬杖や片側だけで噛む、座っているときの姿勢などに対して生活指導をさせていただきます。
なかでもとくに力を入れているものが「TCHの改善」です。
●TCHの改善
生活のなかで上下の歯が触れている時間が少なくなるように、患者様ご自身に気をつけていただきます。
最初は自分の上下の歯が触れていると意識することから始まります。
咬筋や側頭筋の位置を把握して、指で触れながら力を抜くように意識します。
そのほかには定期的に深呼吸を行うといった方法もあります。
しかし、常に気をつけることは難しく逆にストレスとなる可能性も考えられます。
TCHの改善でもなかなか効果が出づらい場合は、生活の改善と並行してボトックス注射をおすすめしています。
●ボトックス注射
ボトックス注射をすることで、筋肉が緩むだけでなくTCHも改善するということが最近わかってきました。
ボトックス注射は、歯ぎしりや食いしばりなどにも効果があるといわれているため、顎関節症に総合的にアプローチできます。
選択肢の1つとして、TCHや顎関節症に対してもボトックス注射をおすすめしています。
ミニスプリント
スプリントとはマウスピースのことで、さまざまな種類があります。
上下の歯が触れないようにするための、歯科用プラスチックで作った可撤式の装置です。
歯ぎしりや食いしばりなどに対しては、寝るときに全体を覆うスプリント(マウスピース)を入れてもらうことも多くあります。
しかし、口が開かない、噛めないなどの緊急性の高いものに対しては、ミニスプリントを作製することがあります。
ミニスプリントとは1cm角の小さなレジンを歯の形に型取ったものです。
食事時以外は外さないようにしていただき、強く当たらない状態をつくることで顎関節を安静な状態に保ちます。
就寝時に全体のマウスピースが必要な場合は併用しますが、このミニスプリントは急性期の痛みにも有効という結果が出ており、口が開かない、噛めないなどの急性期にも効果的です。
マウスピースができ上がるまでの期間に入れることもおすすめです。
顎関節症の予防法
くせの見直し
「頬杖をつかない」「片側だけで噛まない」「TCHの改善に努める」など、小さな日常のくせの改善に取り組むことが、顎関節症の予防につながります。
くせを治すことは難しいですが、意識できることから始めてみましょう。
小さな積み重ねが顎関節症の予防になります。
就寝時に、歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりなどのくせがある方は、マウスピースを作るといった対策を行い症状がなくても顎関節の安静を保つようにしましょう。
普段から負担を減らし、再発防止に努めることが大切です。
歯医者に定期的に通い、その都度ご自分の状態を見直すことも効果的です。
ストレスの緩和
顎関節症とストレスなどによる筋緊張は、相互的な関係にあります。
まずはストレスを溜めないように心がけ、正しい食事と適度な運動を行うようにしましょう。
顎関節周辺の構造の強さは顎関節症の発症に関わっていることから、筋肉をつけると顎関節症になりにくいというデータもあります。
特別なストレスの原因がありそれを取り除くことが難しい場合は、マッサージを行い筋緊張をなるべく和らげるように気をつけてみましょう。
歯並びのチェック
定期的に歯医者で歯並びのチェックをしましょう。
顎関節に負担がかかりやすい歯並びの場合、顎関節症が再発する可能性があります。
初回の治療中で咬合調整を行っている場合でも、歯並びは日々変化することがあります。
定期検診で歯並びのチェックを行うことで顎関節症の再発を予防しましょう。
歯並びが著しく悪く、顎関節に断続的な負担が考えられる場合は、矯正の適用になる可能性もあります。
よくある質問
-
顎からカクカクと音がします。
顎関節症でしょうか。 -
顎関節症の症状の1つです。
顎関節内の関節円板がずれて戻るときに出る音です。
音だけで痛みがない場合でも、その状態が長く続くと痛みや開口障害が現れます。
-
治療後に顎に痛みが出ました。
治りますか。 -
咬合調整やマウスピースの使用などで顎関節の安静を保ち、治癒に導きます。
また、そのほかの問題もあるかもしれません。
一度ご相談ください。
-
頬杖をつくくせがあります。
直したほうがよいでしょうか。 -
顎関節に何か異常が出る場合、頬杖が原因なこともあります。
一度気をつけてみて顎関節の異常が軽減されるか診る必要があります。
-
ボトックス注射で顎関節の異常は
改善されますか。 -
日本ではまだ一般的ではありませんが、諸外国では治療の1つとして日本より頻繁に採用されている方法です。
一度ご相談ください。
-
頭痛や肩こりがするようになりました。
顎関節症は全身に影響がありますか。 -
顎関節症から、頭や首の痛み、肩こりなどが現れることがあります。
著者 Writer
- 吉本 博
- 【資格】院長・歯科医師
診療案内
MEDICAL
一般歯科
一般歯科では、虫歯や歯周病に対する治療をおもにおこないます。
中でも「痛みのない治療」「可能な限り歯を抜かない治療」を得意としています。
患者様にとって最善の治療を提供できるようカウンセリングにも力を入れています。
予防歯科
近年では痛みが出てからの治療ではなく「痛みを発生させないための予防治療」が大切とされています。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、歯には汚れが残っています。
予防歯科ではセルフでは取り除けない汚れをプロの手によって除去していきます。
審美歯科
審美歯科は歯の美しさを追求する治療で、代表的なものとして「ホワイトニング」が挙げられます。
当院ではその他にも「ラミネートべニア」や「セラミック」「ダイレクトボンディング」といったさまざまな治療をご用意しています。
小児歯科
幼少期の歯の健康は、大人になってからの歯に強く影響します。
長く健康的な歯でいられるためにおこなう子どもへの治療を小児歯科と呼びます。
当院では子どもが歯医者を通いやすいような取り組みに力を入れています。
口腔外科
口腔外科の治療で知られているものは「親知らずの抜歯」ではないでしょうか。
その他にも実は「インプラント」や「顎関節治療」もこの口腔外科の診療科目に分類されます。
当院ではお口の機能面・審美面どちらもバランスの取れた治療をご提案します。
歯周病治療
歯周病は自覚症状がみられた時にはかなり重症化が進んでいます。
「歯ぐきから血が出る・しみる」といった症状がみられる場合は歯周病の可能性があります。
当院では原因となっている歯石の除去を丁寧におこない改善を図ります。
虫歯治療
歯を失う原因の多くが「虫歯」になります。
当院ではマイクロスコープといった最新の機器を使用して長く歯を残せるような治療をご提案します。
治療の痛みが苦手な方にも麻酔を施してからおこなうなどして、不快感の少ない治療を心がけています。
根管治療
根管治療とは歯の神経に達した虫歯に対しておこなう処置を指します。
根管治療は非常に高度な技術が求められる治療ですが、当院では最新の機器を導入し施術にあたっています。
患者様の歯をなるべく抜かないような治療をご提案します。
義歯・入れ歯
良い入れ歯を手に入れるためには、医師の技術と技工所との連携がとても重要です。
当院では権威のある技工所と提携し、患者様のお口に馴染みやすい入れ歯・義歯の提供をしています。
入れ歯・義歯の提供だけでなく、使い方やお手入れ方法も丁寧にお伝えします。
インプラント
インプラントは歯の機能性・審美性の両方を追求した治療法です。
1本から対応できる治療で、治療の際に他の歯を削ることがほとんどないため、健康的な歯をそのまま維持できることもメリットです。
患者様がしっかりと治療内容を理解できるよう、説明も丁寧に行います。
ホワイト
ニング
当院のホワイトニングは、光照射を必要としないホワイトニングをおこなっています。
ホワイトニングの効果を最大限に発揮するために、治療前の歯の清掃にもとても力を入れています。
患者様のライフスタイルに合わせて最適な審美治療を提案します。
ボトックス
治療
ボトックス治療は、ボツリヌス菌と呼ばれる菌を活用し筋肉にアプローチします。
顎関節症や噛み合わせ不良に対して良く行われる治療の1つです。
身体の状態によっては治療がおこなえない方もいらっしゃるので丁寧な治療説明をいたします。
当院のご紹介
ABOUT US
Yスマートデンタルクリニック
- 住所
-
〒252-0232
神奈川県相模原市中央区矢部3-17-15
- 最寄駅
-
JR「矢部」駅 徒歩1分
- 駐車場
-
提携コインパーキングあり
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09:00〜12:30 | ● | ● | ✕ | ● | ● | ● | ✕ | ✕ |
14:00〜18:00 | ● | ● | ✕ | ● | ● | ● | ✕ | ✕ |
- お電話でのお問い合わせ
-
042-704-8217