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歯石・歯垢(プラーク) イメージ
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歯石・歯垢
(プラーク)

歯石・歯垢は歯周病の原因

歯石・歯垢(プラーク)は、歯周病と虫歯の原因となります。
歯石・歯垢(プラーク)のつきやすさは清掃方法だけでなく、口腔内環境や食生活なども関係しています。

そのため、同じ清掃方法を行ってもそれぞれ歯石・歯垢(プラーク)の付きやすさは変わります。
また放置すると歯周病の原因になるだけでなく、虫歯の発生や進行の原因となる可能性があります。

しかし食事を摂り、そこに細菌がある以上は歯垢はかならずついてしまいます。
そのため歯石・歯垢(プラーク)をきちんと清掃し、常につきにくい状態にし、コントロールを行うことが大切です。

この、歯垢の状態をコントロールすることをプラークコントロールとよびます。
プロフェッショナルケアまたはセルフケアにおけるプラークコントロールについてきちんと理解し、上手に口腔内の清潔を保つことが大切です。

こちらのページでは、歯石・歯垢(プラーク)についてご紹介しています。

目次

こんなお悩みありませんか?

  • 歯石・歯垢に悩んでいる
  • 歯石で口元の見た目が悪い
  • 口臭予防で歯石・歯垢を取りたい
  • 歯石・歯垢の原因を知りたい
  • 対処法を知りたい
  • 歯周病の予防をしたい

歯石・歯垢とは

歯石

歯石とは、プラークに唾液中のリンカルシウム沈着して固まったものです。
歯石自体には病原性はありませんが表面がざらざらとしているため歯垢がつきやすく、細菌の温床になることが特徴です。

プラークを約2週間放置すると歯石になるといわれています。
一度歯石化してしまうとセルフケアで落とすことは難しく、歯医者でのプロフェッショナルケアが必要です。

また、歯石にも歯肉縁上歯石歯肉縁下歯石があります。

歯肉縁上歯石は唾液のミネラル由来のため乳白色をしており、歯肉縁下歯石は血液由来なので黒っぽい色をしています。
歯肉縁下歯石のほうが強固に歯面に不着していて、除去しづらいことが特徴です。
歯肉縁下にプラークがつきやすいため、歯周病を悪化させるといわれています。

歯垢

歯垢を食べかすだと考えている方もいますが、歯垢は食べかすではなく細菌とその代謝物です。
1mg中に1億個以上の細菌がいると考えられており、歯周病を引き起こす菌や虫歯を引き起こす菌などが多く含まれます。

白色の場合や黄色の場合があり、全体的に粘り気があることが特徴です。
歯垢は1日放置すると付き始めるため、たとえ昼間に歯が磨けなくても就寝前はかならず磨くことが大切です。
時間がたったプラークはバイオフィルムとよばれ細菌同士がスクラムを組み、歯ブラシでは落としにくくなります。

また、歯垢は歯肉の上に付く「歯肉縁上プラーク」と、歯と歯肉の間(歯周ポケット内部)につく「歯肉縁下プラーク」に分けられます。
歯肉縁上プラークはブラッシングでも除去しやすい傾向がありますが、歯肉縁下プラークは清掃の難しさが特徴です。

歯石・歯垢がつきやすい場所

●歯石

歯石は唾液中のリンやカルシウムがプラークに混ざって石灰化したものです。
そのため、唾液腺開口部という唾液が出ている部分につきやすい傾向があります。
一番つきやすい部分は下の前歯の裏側で、近くには顎下腺という大きな唾液腺開口部があります。

また、上の奥歯の表側にあたる両頬の付近にも唾液腺開口部があり、その付近の歯垢も歯石化しやすい傾向にあります。
歯肉縁下歯石は歯周ポケット内だけではなく、さらに下の歯根付近まで場所に限らず付着するため歯医者での清掃が必要です。

●歯垢

歯垢のつきやすい場所は、歯と歯肉の境目です。
目に見える場所だけでなく歯周ポケット内部にも入り込んでいるため、歯磨きをするときに歯ブラシを45°の角度で傾けて清掃する必要があります。

歯の間にも歯垢は残りやすい傾向があります。
フロス歯間ブラシなどの補助用具を使用する清掃が必要です。
歯ブラシの届きにくい奥歯も、清掃の際に残りやすいため気をつけて磨きましょう。

歯石・歯垢を放置するリスク

歯石・歯垢を放置すると、さまざまなリスクがあります。

●虫歯

歯垢中の虫歯菌が酸を出すことによって、虫歯は起こります。
そのため歯垢を放置すると虫歯につながります。
歯垢は最短1日でつき始めるといわれており、最低限1日1回の丁寧なブラッシングが必要です。

歯垢が放置されバイオフィルムの状態になってしまうと、免疫機構や薬剤の作用を受けつけにくくなり、より一層虫歯を進行させるといわれています。
また、磨いているつもりの磨き残しにも注意が必要です。
歯と歯の間に残った歯垢は、目に見えない場所にそのまま虫歯をつくる可能性があります。

●歯周病

歯垢中に含まれる細菌により歯周病は起こります。
そのため歯周病治療、予防においては歯垢を除去することが最優先とされています。

歯周病は、歯と歯肉の間から細菌の毒素が入り込むことで起こります。
磨きにくい部分に注意してブラッシングを行いましょう。

また、歯石はそれ自体に病原性はありませんが、 ざらざらした表面に新しい歯垢が着きやすく細菌が毒素を出すための温床となります。
歯周病予防のためには、歯垢も放置せず歯医者で除去してもらいましょう

●口臭

歯石・歯垢を放置し歯周病となることで、口臭が出やすくなります。
歯肉から出る血液、浸出液、膿などは独特のにおいを発します。

●歯の黄ばみ・着色

歯石や歯垢は白色黄みがかった白色をしており、見た目が良くありません。
見た目の黄ばみは着色汚れとは異なりますが、歯の表面をきれいにしておくことで着色もしづらくなります。

歯石・歯垢の原因

●歯垢は自然に付着する

排水溝を掃除しないとぬめりが付く現象と同様に細菌が存在している限り、放置すると口の中に歯垢がつきます。
そのため定期的なブラッシングが必要です。

●歯石は歯垢を除去しないと付着する

歯垢は2週間ほどで歯石化するといわれておりその前に落とすことが望ましいですが、見えない場所や磨き残しやすい場所では歯石化しやすくなります。

●歯並びが悪く磨きにくいところ

正しいブラッシングを行えているつもりでも、磨き残しがあるとそこに歯垢が溜まります。
また、歯並びが悪いところはどうしてもブラッシングがしづらく、細かく磨いても歯垢が残りやすいことが特徴です。
タフトブラシといった補助用具を利用し、清掃を行いましょう。

●歯医者で定期検診をしていない

ご自宅でのセルフケアを丁寧に行っていても、ブラッシングだけで落とせる汚れは全体の60%ほどといわれています。
清掃補助用具を使用することで落とすことのできる汚れの量は増えますが、それでも汚れが残ると考えられています。
ご自宅で落としきれない汚れは、歯医者で落とすことが望ましいとされています。

Yスマートデンタルクリニックでの
歯石・歯垢に対するアプローチ

●スケーリング

スケーリングとはスケーラーという専用の器具を用いて、歯についている歯石や歯垢を除去する処置のことをいいます。
スケーラーには、超音波式と手動式のものがあります。

超音波スケーラーは、おもに歯肉炎上歯石の除去やプラークやバイオフィルムの除去、歯周ポケットの洗浄などに使います。
手動式のスケーラーは、 歯肉縁上の歯石の除去にも使われますが強固に付着した歯肉縁下歯石の除去に使われます。

●ルートプレーニング

ルートプレーニングとは、歯石を除去したあとのざらざらした歯根の表面を滑沢するための処置です。
表面がざらざらしていると再び歯垢が着きやすいため、表面を滑らかにすることで歯垢をつきにくくする目的で行われます。

●PMTC

当院ではバイオフィルムをはがす目的で、PMTCとよばれるクリーニングに力を入れています。
回転ブラシに研磨剤を用いる従来のものではなく、エアフローとよばれる微粒子パウダーを高速で歯に吹きつけバイオフィルムを除去します。

白くつやつやになるだけでなく、すっきり気持ちの良い処置を目指します。
最後にナノ粒子ハイドロキシアパタイトを含んだ歯のトリートメントフッ素コーティングを行っています。
スケーリングで細かな傷がついた表面をPMTCでつるつるにすることで、歯垢の再沈着を防ぎます

歯石・歯垢を
溜めないための予防法

丁寧なホームケア

歯ブラシだけで落とせる歯垢は60%ほどといわれています。
磨き残しが出やすい部分は歯と歯の間で、この部分を落とすには歯間ブラシフロスなどの補助用具を使用する必要があります。

毎食後使用することが理想ですが、 難しい場合は1日1回就寝前に行うことがおすすめです。
清掃補助用具を使用することで、自宅で落としやすくなります。

また、歯磨きも正しい方法で行うことが大切です。
歯と歯肉の間から細菌が入り込み歯周病となるため、この部分をしっかり清掃できる磨き方で磨きましょう。

ホームケアがすべての基本と考えられます。
丁寧なホームケアを行い、歯石・歯垢の沈着を予防しましょう。

よく噛む

歯石・歯垢を溜めないためには、口腔内の自浄作用を保つ必要があります。
自浄作用の鍵は唾液と考えられます。

唾液がよく出ることも大切ですが、量が多く質がさらさらしていることも大切です。
食事はよく噛んで食べるようにしましょう。

よく噛むことで唾液が分泌され自浄作用を増すことが期待できます。
歯にくっついてしまうやわらかい食べ物ばかりを食べるのではなく、適度な固さや噛み応えがあるもの何度も噛むことで自浄作用が増す食べ物を選ぶことがおすすめです。

睡眠時は唾液の分泌が減り、自浄作用が著しく低下するといわれています。
就寝前にはかならず歯磨きを行いましょう。

歯医者での定期検診

セルフケアで清掃補助用具を使用したとしてもすべて落とせるわけではありません。
そのため歯医者の定期検診で、残った汚れを落とす必要があります。

ご自宅で落とせない汚れは歯石だけでなく、歯の表面につくペリクルという膜ステインという着色汚れなどがあります。
とくにペリクルはプラークがつきやすい性質があるため、定期的に除去することが必要です。

また、当院ではご自宅でのセルフケアに対するアドバイスも定期的に行っています。
お口の中の状態は常に一定というわけではないため3か月ごとに歯医者に通い、そのときに応じたセルフケアのアドバイスを受けることがおすすめです。
ご自宅では落とせない汚れを定期的に落とすことで、虫歯や歯周病のリスクを下げることが期待できます。

よくある質問

歯石は自分で落とせますか。

歯石は歯面に強く付着しているため、歯医者での定期検診が必要です。
歯石化する前の歯垢の状態で落とすように心がけましょう。

歯垢はどのくらいで付着し始めますか。

最短1日で付着するといわれています。
そのため就寝前に一度の歯磨きを行う必要があります。

歯垢を付きにくくする方法はありますか。

唾液をよく出し自浄作用を高めましょう。
汚れが溜まりにくい口腔内にすることが大切です。
また歯並びが悪いと歯垢がつきやすくなります。
清掃方法や治療方法についてのご相談も受けつけています。

スケーリングに痛みはありますか。

超音波スケーラーはしみることがあります。
その場合は手動のスケーラーを使いますのでご安心ください。
また歯根付近の深い場所の歯石除去を行うときは、ご希望により麻酔をかけることもできます。

定期検診は必ず通わなくてはいけませんか。

ご自宅で落とせる汚れは90%前後と考えられているため、残りの10%前後を歯医者で落とすことが望ましいとされています。
3か月に一度は難しくても通うことをやめてしまわず、半年に一度は定期検診を受けることをおすすめします。

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著者 Writer

著者画像
吉本 博
【資格】院長・歯科医師

MEDICAL

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一般歯科

一般歯科では、虫歯や歯周病に対する治療をおもにおこないます。
中でも「痛みのない治療」「可能な限り歯を抜かない治療」を得意としています。
患者様にとって最善の治療を提供できるようカウンセリングにも力を入れています。

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予防歯科

近年では痛みが出てからの治療ではなく「痛みを発生させないための予防治療」が大切とされています。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、歯には汚れが残っています。
予防歯科ではセルフでは取り除けない汚れをプロの手によって除去していきます。

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審美歯科は歯の美しさを追求する治療で、代表的なものとして「ホワイトニング」が挙げられます。
当院ではその他にも「ラミネートべニア」や「セラミック」「ダイレクトボンディング」といったさまざまな治療をご用意しています。

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幼少期の歯の健康は、大人になってからの歯に強く影響します。
長く健康的な歯でいられるためにおこなう子どもへの治療を小児歯科と呼びます。
当院では子どもが歯医者を通いやすいような取り組みに力を入れています。

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口腔外科の治療で知られているものは「親知らずの抜歯」ではないでしょうか。
その他にも実は「インプラント」や「顎関節治療」もこの口腔外科の診療科目に分類されます。
当院ではお口の機能面・審美面どちらもバランスの取れた治療をご提案します。

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歯周病は自覚症状がみられた時にはかなり重症化が進んでいます。
「歯ぐきから血が出る・しみる」といった症状がみられる場合は歯周病の可能性があります。
当院では原因となっている歯石の除去を丁寧におこない改善を図ります。

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歯を失う原因の多くが「虫歯」になります。
当院ではマイクロスコープといった最新の機器を使用して長く歯を残せるような治療をご提案します。
治療の痛みが苦手な方にも麻酔を施してからおこなうなどして、不快感の少ない治療を心がけています。

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根管治療は非常に高度な技術が求められる治療ですが、当院では最新の機器を導入し施術にあたっています。
患者様の歯をなるべく抜かないような治療をご提案します。

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当院では権威のある技工所と提携し、患者様のお口に馴染みやすい入れ歯・義歯の提供をしています。
入れ歯・義歯の提供だけでなく、使い方やお手入れ方法も丁寧にお伝えします。

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1本から対応できる治療で、治療の際に他の歯を削ることがほとんどないため、健康的な歯をそのまま維持できることもメリットです。
患者様がしっかりと治療内容を理解できるよう、説明も丁寧に行います。

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ホワイトニングの効果を最大限に発揮するために、治療前の歯の清掃にもとても力を入れています。
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顎関節症や噛み合わせ不良に対して良く行われる治療の1つです。
身体の状態によっては治療がおこなえない方もいらっしゃるので丁寧な治療説明をいたします。

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