審美歯科

審美歯科は見た目に配慮した歯科治療です。
しかし機能面においても、保険診療で行える範囲を越えた治療を提供することができます。
歯を白くする、歯並びを整える、笑顔をきれいにするなどと同時に、 噛みやすくする、清掃をしやすくするなどの機能的な希望も審美的な希望とあわせて満たしていきます。

●メリット

・美しさを重視できる

審美歯科の一番のメリットは、美しさを重視できることです。
口元のコンプレックスを解消し「思いっきり笑える」「人前に立つことがこわくなくなる」など社会生活での自信を得ることが期待できます。

・清掃がしやすくなる

歯並びを整えることで、清掃性が上がります。
歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクの低下につながります。

・食べ物が噛みやすくなる

噛み合わせを整えることで、咀嚼効率の向上も見込めます。
消化にも良く、健康面でもプラスの効果が期待できます。

●デメリット

・ 費用が全額負担

審美歯科治療は、 基本的に自由診療となり、患者様の全額負担となります。
ある程度の相場はありますが、歯医者が自由に価格を設定し、使う機材や治療法なども自由に決めることができます。
そのため歯医者によって価格差が生まれることもあり、どの医院がよいか自分で調べる必要があります。

●総合的な質の高い治療を

口元の美しさは歯だけで決まるわけではありません。
目・鼻のラインに対してのバランスなど、顔貌との調和もとても重要です。
また機能面においても、保険診療では行えない細かい点までフォローし、質の高い治療のご提供を目指します。

●健康美をとても大切にしている

美しいだけでなくまず健康であること、健康から溢れてくる美しさを目指して治療を行っています。

●天然歯のような自然な見た目

当院の審美歯科では、天然歯のような自然な見た目であることを重視しています。
どれだけ審美歯科の技術が発展しても、人工的な美しさではなく「自分の歯のような」美しさであることはとても大切です。

ホワイトニングには3つの種類があります。
ご自宅で行うホームホワイトニングと、歯医者で行うオフィスホワイトニングと、その両方を行えるデュアルホワイトニングです。

ホームホワイトニングでは、患者様ご自身で扱える濃度の薬剤を歯に染み込ませ、少しずつ白くしていきます。
オフィスホワイトニングでは、歯医者でのみ扱える濃度の薬剤で、一気に白くします。
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用し、両方のメリットをより効果的に得ることを目的としています。

 

インプラントは、喪失歯部分を補うための治療法です。
天然歯と変わらない見た目と噛み心地を得ることが期待できます。
歯が生えていた骨にチタンという金属を埋め込み、 その上に人工歯を形成します。

また、次のような特徴もあります。

・つなぎ目やクラスプがないため天然歯とほとんど見分けがつかず審美的
・1本だけの喪失歯も多数の喪失歯もフォローすることができる
・入れ歯を上に被せて使用することやブリッジを上にかぶせて使用することも可能

 

ダイレクトボンディングとは、審美的ダイレクトコンポジットレジン修復ともよばれます。
コンポジットレジンという、虫歯の穴を埋めるときに使うプラスチックとセラミックを混ぜ合わせたものを審美的に使用し、見た目を整えるものです。

直接歯にこの素材を貼り付け、天然歯のような色合いを再現します。
歯に貼り付けるラミネートベニア修復に比べ、削る量が少なく価格も比較的安価な点が特徴です。
また、前歯の隙間を埋めることや欠けた歯を再現できることもあります。

●メリット

・時間がかからない

型を取る必要がないため1日の通院で治療が完了します。

・比較的安価

ラミネートベニア修復に比べると値段は5分の1ほどです。

・応用範囲が広い

虫歯、すきっ歯、欠け、表面の色を整えるなど、 応用範囲が広いことが特徴です。

・歯を削る範囲が少ない

表面を審美的に修復するとき、ラミネートベニアに比べて削る範囲が少なくて済むことが特徴です。

・修復が容易

レジンが劣化してしまっても劣化した部分だけを削り、新しいレジンをつぎ足すことで修復が可能です。

●デメリット

・欠ける可能性がある

長い期間経つと欠けてくる可能性があります。
ですが、たとえ欠けた際でも修理が簡便です。

・変色、劣化しやすい

コンポジットレジンはとても変色、劣化しやすい物質といわれています。
セラミックを混ぜることで変色、劣化を遅らせていますが、すべてセラミックのみの被せ物と比べると耐久性に劣ります。

ラミネートベニア修復とは、歯の表面に薄い板のようなものを貼り付け、審美的な回復を図る治療法です。
以前はすぐ剥がれてしまうことや、欠けてしまうことがありましたが、接着剤の進化にともない、はがれにくくより強度がある治療法となりました。

前歯の欠けやすきっ歯、軽度の歯並び・噛み合わせの改善にも適しています。
しかし、噛み締めがある方や強い力がかかる可能性がある方は治療の適用外となります。

●メリット

・変色しにくい

レジンと比べて変色しにくい素材で作られています。

・はがれや欠けが少ない

以前と比較し、はがれや欠けが少なくなりました。

●デメリット

・ダイレクトボンディングよりも高価

ダイレクトボンディングの5倍ほどの価格設定になっています。

・ ダイレクトボンディングに比べ削る量が多い

板のようなものを貼り付けるため、ダイレクトボンディングよりも削る量が多くなります。

・はがれる可能性がある

噛み合わせ次第では、はがれる可能性もあります。

●インレー

保険診療だと銀色の金属になるインレーも、白色の物を選ぶことができます。

・セラミック

白いセラミックのインレーです。
クラウンに比べてインレーは面積が小さいため、割れやすいというデメリットもあります。

・ジルコニア

ジルコニアの強度と靱性を備えており、壊れにくいといわれています。
ただし、自然の歯の色と色味がやや異なるため、より審美的な詰め物はセラミックインレーとなります。

●クラウン

クラウンの保険診療は、金属、硬質レジンと2種類あり、小臼歯までは白いものを作ることが可能です。
しかし、レジンは変色しやすい点、天然歯のような美しさを再現することが難しいことが特徴です。
自由診療の素材はそれらのデメリットをカバーします。

・ジルコニアクラウン

ジルコニアクラウンとは、「人工ダイヤモンド」を素材とする被せ物のことです。
金属よりも強度と靱性が高く、生体親和性に優れ汚れもつきにくいといったメリットもあります。

ただし、やや人工的な白さになりやすいため、より審美的に仕上げるにはジルコニアセラミッククラウンがおすすめです。

・ジルコニアセラミッククラウン

患者様の健康な歯の色や質感に合わせて、ジルコニアの冠部分にセラミックを焼き付け、もっとも自分の歯に近いリアルな色や質感などを再現することが期待できます。
とくに審美的な部分である前歯部分に最適とされています。

・メタルボンド

金属のフレームの表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。
金属の強度とセラミックの美しさを兼ね備えており、噛む力の強い奥歯にも適用が可能です。
ただし透明感は劣り、金属アレルギーのリスクもあります。

●費用

審美歯科の注意点の1つに費用面が挙げられます。
その場でかかる金額だけでなく、壊れてしまうと多額の修理費がかかる場合、修理さえできずに作り直しになる場合があります。

●半永久的に使えるものではない

インプラントの寿命が10年ほどといわれているように、力のかかりやすい口腔内で使われるものは長期の耐久性に限界があります。

メンテナンスをきちんと行ってやっとその期間使えるのだと考えると、メンテナンスを行わなければさらに寿命は短くなります。
噛み合わせや生活習慣などで個人差はありますが、 半永久的に使えるものではないと覚えておきましょう。

●メンテナンスが重要

ご自分でメンテナンスを行えない患者様には、費用のかかる審美治療はおすすめできないことがあります。
歯周病や虫歯などで歯が機能しなくなってしまった場合、自費で入れた補綴物が無駄になる可能性があります。

審美歯科のメニューの料金につきましては、
詳細ページをご覧ください。